中国の自動車メーカー、グレートウォールモーターは、ドイツのミュンヘンにあるヨーロッパ本部を2021年8月31日をもって閉鎖することを発表しました。
同社は、電気自動車の困難な市場状況と、中国からの輸入品に対するヨーロッパの関税の脅威を理由に挙げています。
グレートウォールモーターのヨーロッパ本部の閉鎖により、100人の従業員が解雇されることが、同社の広報担当者が「Automotive News Europe」に語ったと報じられています。
ただし、同社は一部のヨーロッパ市場でのモデルの販売は継続すると述べており、ただし、運営は中国から監督されることになります。
2023年末までに、グレートウォールモーターはヨーロッパでの拡大計画として、2024年までにスペイン、イタリア、ポルトガル、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、スイス、デンマーク、アイスランド、ブルガリアに進出する予定でしたが、今回の決定によりこの計画は中止となります。
今年の上半期、グレートウォールモーターはDataforceが公表したデータによれば、ヨーロッパで1621台の車両を販売し、前年同期比147%増となりました。最も売れたモデルはOra 03で1,491台、次いでWay 05が297台です。